エスカレーターの乗り方にはルールがある
首都圏ではエスカレーターを利用するのに片側を開けるのがルールとなっています。
しかし、これは地方によっては見られない光景です。
最近ではテレビでもエスカレーターのルールが話題になるために、地方から出てくる人も事前に知っていることでもあります。
しかし、エスカレーターを利用する際のルールは日々変わっているのです。
そして、実はエスカレーターは歩行禁止となっています。
実際にはどのようなルールでエスカレーターに乗ればよいのでしょう。
エスカレーターの正しい利用方法

日本エレベーター協会、日本民営鉄道協会などはエスカレーターの利用の際には歩かない、片側を空けない、手すりにつかまる、ということをルールとして明言しています。
今までは地方ではこのルールが守られる傾向がありましたが、利用者の多い首都圏をはじめとした地域では片側を空けて歩いて移動する人が目立っていました。
しかし、こういった都心で見かける行為は禁止とされているのです。
本来、エスカレーターは立ち止まって乗ることを前提に設計がされています。
そのため、一般的なエレベーターの勾配は30度と急になっていますし奥行きやステップの高さも歩きやすいものではないです。
そのため、エスカレーターを歩くとつまづいたり転倒する危険があるのです。
とはいえ、都心の駅では歩行禁止を守っている場面はほとんど見かけます。
多くの場所で今でも片側を空けていますし、その場所を急いで進んでいる人がいる状況です。
ラッシュの時は特に乗り換えで急いでいる人が多くいます。
そのため片側を空けていないと注意をされることも少なくないです。
状況改善が難しい状況
エスカレーターを歩くことが禁止であれば階段を設ければよい、という意見もあります。
確かに急ぐ人はエスカレーターを利用せず階段を急いで登るようにした方が店頭の危険も少ないですし、ルールとしてもわかりやすいです。
しかし、駅によってはエレベーター以外に階段を設置することが難しい場所も多くあります。
そして、エスカレーターしかない場所では歩行禁止にしてしまうと人の流れがなかなか解消できないために駅から人が出られないような状況になってしまうのです。
そのため、鉄道各社での対応もまだまだ違いがあり、地域によっても対応が違います。
現状、都内ではマナーの問題という認識であり、強制的にエスカレーターを歩くことは禁止されていない状況です。
そのため、都内でエスカレーターを利用する際には、歩行者が来ることを想定して急がない場合には片側によって急ぐ人のためのスペースを空けておく方がトラブルを回避できます。